【カリー屋MARUインタビュー】「栗林町で、インドの風を感じて欲しい」高松のカレーファンを虜にする秘密!

この記事は3分以内で読めます。
取材は2021年4月に行いました。

どうも、「Re:高松」編集長のオーシカです。

香川県ではまだまだ珍しい南インドカレーを提供し、連日カレーファンを虜にしている栗林の「カリー屋MARU」さん。

「素晴らしい香りと辛さ!そして旨味!のある唐辛子」と語る香川本鷹唐辛子をはじめ、県産食材もふんだんに取り入れています。

人気店だけに普段はご多忙ですが、同じ高松移住者という縁で、今回特別にお話を聞く機会をいただきました。

オーシカ

カレーラバーの僕もお気に入りのお店です。読んだらきっと、MARUさんのカレーが食べたくなる!

「栗林町で、インドの風を感じて欲しい」と答えてくれた姉妹店主・理恵さん&由香さんの、高松への、そしてカレーへの想いに迫ります!

目次

「『まず住んでみよう!』というフットワークで、高松にやってきました」

実は店主のお二人は、香川県に移住してきた方々。

香川に移住する前は、東京に住んでいたそうです。

―なぜ香川を、そして高松を移住先に選んだのでしょう?

理恵さん&由香さん「香川に一度、旅行に来たことがあって。私たちにはそれぞれ海外で暮らしていた時期もあり、いざ『どこかに移住しよう!』と思い立ったとき、高松かバルセロナかアムステルダムが候補になったんです」

―なんともスゴい選択肢ですね…笑

理恵さん&由香さん「で、高松に住んでみよう!と。移住というと『生涯その場所で暮らす』ようなイメージがありますよね? でも私たち、フットワークが軽いのがウリなので笑、まず住んでみよう!というスタンスでやって来ました」

―実際に住んでみて、高松の暮らし心地はどうですか?

理恵さん&由香さん「人がフレンドリーだし、なにより海が素晴らしくて! サンポート高松まで散歩するのが好きなんです。毎日海を見たいと思って香川に移住しましたが、最近は仕込みや仕入れで、たまにしか行けないのが悩みどころです。。」

―いつもお忙しいそうですもんね^^; ちなみにお店は民家をほぼそのまま使われていますよね? なぜこの場所に決めたんですか?

理恵さん&由香さん「実は…物件探しに時間をかけることができなくて、ここしか見ていません笑! Webサイトで見つけた翌週には、飛行機に乗って見に来ました」

「外観がソライロでかわいかったし、小さな店がよかった」というお店の外観がこちら。
ふすまのある日本家屋のなかで、座敷に座ってカレーをいただきます。

―やっぱり、フットワークが軽いですね! そんな姿勢が、カレー作りにも現れているのかも…。普段、メニューはどういう発想で考えるんでしょう?

理恵さん&由香さん旬のお野菜に、スパイスをどう合わせていこうかな?って感覚です。(先日出した)新ごぼうとローズマリーのウールガイは、春をイメージして作りました」

ウールガイ…南インドのスパイシーなピクルス
筍のサブジ。サブジはインド料理でいう野菜の蒸し煮。

―実はお恥ずかしい話、僕も長く香川を離れていたこともあって、県内にカレーに合う食材があるとは思ってもいなかったんですよ。

理恵さん&由香さん香川の野菜は大きいし、味も濃いんですよ。鮮度抜群、農薬を使っていないものが多くて、びっくりしました! 柑橘類をよく食べるんですが、種類が多くて甘くて酸味もしっかり!うれしいです」

「おばあちゃんになるまで、毎日カレーを作りたい」

MARUさんの看板メニューといえば、開店当初からずっとあるという「南インドのケララカリー」です。

「南インドのケララカリー」。ココナッツミルクを使った、南インドはケララ州の伝統的なカレー

―マイルドな口当たりなのにシャープな唐辛子の香りが広がり、ひと口食べては手が止まらなくなる味でした。「ケララカリー」には、特別な思い入れが?

理恵さん&由香さん「こんなに美味しいものがあるのか!と。おばあちゃんになるまで毎日カレーを作りたいと思った、きっかけのカレーです。常連さんたちも、『ケララカリーが一番好き』とおっしゃってくださる方が多いんですよ」

―「ケララカリー」はもちろんのこと、毎日毎日日替わりでカレーを出して、お客さんを楽しませてくれていますよね。お二人が誰よりもカレーが好きなのが、伝わってくるようです。

理恵さん&由香さん「インドで暮らしたい!っていう本気で思えるくらい、カレーにハマり続けています。スパイスを摂らない日が2日も続けば、体調が悪くなって、食欲がなくなるくらいです笑」

トレードマークの香川本鷹唐辛子は「常連さんとの縁で出会ったもの」

「ケララカリー」をはじめ、MARUさんのカレーの多くに使われているトレードマークといえるスパイスが、県産の香川本鷹唐辛子。

絶滅が危惧されていたほどの希少な品種で、長さが7〜8cmと大ぶりなのが特徴です。

お二人も「素晴らしい香りと辛さ!そして旨味!のある唐辛子」と太鼓判を押す、MARUにはなくてはならないスパイス。

―香川本鷹とは、どういうきっかけで出会ったのでしょう?

理恵さん&由香さん「それまではインドで仕入れたカシミールチリという唐辛子を使っていたんですが、いよいよ底をつくということで、代わりになる唐辛子を探していたんです。そんなとき、MARUの常連の『竹さん』に相談したところ、ご自分の畑で栽培してくれることになって」

―へえー! 人の縁って素晴らしいですね。

理恵さん&由香さん私たちも自ら収穫を手伝っているんですよ。唐辛子ひとつとっても、種類や産地で香りも味も全然違うから、面白いなあと」

まさに、MARUさんのカレーは、香川で暮らす人・香川を好きな人のためのカレー。

ひと皿食べてお店を出たら、スパイスの爽やかさが体の隅々まで行き渡って、その日1日エネルギーが湧いてきます。

―最後にご質問です。MARUさんのカレーを通して、一番お客様に感じてもらいたいことは何ですか?

理恵さん&由香さん「香川の宝、伊吹島いりこで作ったアチャールなんかも、ファンが多いんですよ。ぜひ、栗林町でインドの風を感じていただけたらな、と思います!」

※アチャール…インド式のお漬物

取材後記と店舗情報

先にも書きましたが、僕がMARUさんのカレーを見て・食べて感じるのが、お客さん以上に店主のお二人自身が、「誰よりもカレーが好きなんだろうな」ということ。

今回、お話を聞いてカレーに対する想いが伝わってきました。

僕はイチ高松市民として、こう思います。「この街に来てくれてありがとうございます」と。

日々お忙しいお二人ですが、たまには瀬戸内海を眺めてリフレッシュしていただき、もっと美味しいカレーを作っていただきたいな!と願います。

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カリー屋MARUさんインタビューのまとめ

  • 「香川の野菜は素晴らしい」。春の野菜とスパイスをどう組み合わせるか?という発想から、日々メニューを考えている
  • MARUの看板メニュー「南インドのケララカリー」は、店主のお二人が「おばあちゃんになるまで毎日カレーを作りたいと思った」きっかけのカレー
  • トレードマークの香川本鷹唐辛子は、常連さんとの縁で出会った、まさにMARUを象徴するスパイス

カリー屋MARU
住所 香川県高松市栗林町2-1-20
営業時間 平日11:30〜14:00・18:00〜LO20:00、土日祝11:30〜LO14:30
定休日 毎月初、公式TwitterまたはInstagramをチェック
テイクアウト 可
アクセス 琴電栗林公園駅から徒歩8分
公式Twitter https://twitter.com/MARU93020492
公式Instagram https://www.instagram.com/maru_cieloblu/

※本記事の一部画像は許可をいただき、引用させていただいています。

カリー屋MARUさんについては、こちらの記事でもレポートしています!

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